ジェームズ、散髪する。
ジェームズは、いつも逃げたい。
楽しい時も、可愛い子の前でも、嬉しいときも。
全力で走って逃げたい。
そんな逃げたいジェームズのお話です。
・・・平日だというのに休みだったジェームズは、傷んだ髪の毛をカットしようと思い、アパートの1階にある床屋を尋ねた。
床屋のオジサンは、谷村新司のようなコワモテの髭が似合うダンディーで、ジェームズは彼のことを少しかっこいいな!と思っていました。
ぎろっとした目で『いらっしゃい!』といわれると、いつもわくわくしてしまうジェームズ。かっこいいスポーツ刈りがよく似合ってるゾ!!!
オジサンはにこやかにいろいろジェームズに話しかけてくれるのだけど、オジサンに一生懸命に注目しているジェームズには、毎回彼の言うことはさっぱり意味が通じなかった。
毎度、そそくさと逃げ出すジェームズではありますが、個々の床屋の親父は日本一。そこでカットしてもらう俺のスポ刈りも日本一♪
でも、街中で親父を見かけると、これまたそそくさと逃げ出すジェームズでありました。
つづく。